とき‐つ‐かぜ【時つ風】
[連語] 1 ほどよいころに吹く風。時節にかなった風。順風。「—おだやかに吹て万民太平を楽しみ」〈露伴・寝耳鉄砲〉 2 潮の満ちる時刻になると吹く風。「—吹くべくなりぬ香椎潟(かしひがた)潮干...
とき‐つ‐くに【時つ国】
四季が順調にめぐり、よく治まっている国。「太刀抜かずして治まる—久しき」〈浮・武家義理・六〉
ときつげ‐どり【時告げ鳥】
《時刻を告げるところから》ニワトリの別名。「明け方の—ともろともに起きよとたたく水鶏(くひな)なりけり」〈為忠集〉
とき‐づかさ【時司】
古代、陰陽寮(おんようりょう)に属し、時刻の報知をつかさどった役所。また、その役。
とき‐づけ【時付け】
1 到着の時刻などを書き記すこと。 2 飛脚や使者などに手紙などを届ける日時を指定すること。「近江が方より—の早飛脚」〈浄・川中島〉
ときとかわのながれ【時と川の流れ】
《原題Of Time and the River》米国の小説家トマス=ウルフの小説。1935年刊。
ときと‐して【時として】
[副] 1 場合によって、ある物事が起こるさま。時には。たまに。「—晴れ間が出ることもある」 2 (あとに打消しの語を伴って)少しの間もある状態にいられないさま。ひとときも。「心念々に動きて、—...
ときと‐すると【時とすると】
[副]まれにある事が起こるさま。ひょっとすると。どうかすると。「—帰宅が遅くなることがある」
時(とき)となく
いつという時を定めず。常に。ひっきりなしに。「忘れ草我が紐に付く—思ひ渡れば生けりともなし」〈万・三〇六〇〉
時(とき)と場合(ばあい)
その時々とその場の状況。「—によって対策も異なる」