あん【暗】
[音]アン(漢) [訓]くらい ひそかに そらんずる [学習漢字]3年 1 くらい。やみ。「暗黒・暗室/明暗・幽暗」 2 黒っぽい。「暗紅色」 3 道理がわからない。「暗愚・暗君」 4 はっきり...
あん‐あん【暗暗/闇闇】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 暗いさま。はっきりしないさま。「一間と離れた先は黒(こく)—として」〈荷風・地獄の花〉 2 表立たないさま。ひそかなさま。「—のうちに了解し合う」
いん‐あん【陰暗】
[名・形動]日当たりが悪く暗いこと。陰気なこと。また、そのさま。「—な土牢」
おさき‐まっくら【御先真っ暗】
[形動]将来の見通しが全くつかないさま。「—な施策」
くら‐ぐら【暗暗】
[名]薄暗い時刻。日暮れ方。「急ぎ立ちて行く程に、—にぞ家に行き着きたる」〈今昔・二六・一七〉 [副]暗くて物がよく見えないさま。「白雲に跡—と行くかずもとひもやすると思ひけるかな」〈公任集〉
くれ【暗】
1 暗いこと。また、暗く陰になっているところ。「天の原富士の柴山木(こ)の—の時ゆつりなば逢はずかもあらむ」〈万・三三五五〉 2 秩序が乱れていること。「京中おびただしき—にてぞ有りし」〈五代帝...
くれ‐ぐれ【暗暗】
[副]《上代は「くれくれ」》心が暗く悲しみに沈むさま。また、思案に暮れるさま。「—と秋の日ごろのふるままに思ひ知られぬあやしかりしも」〈和泉式部日記〉
ぐ‐あん【愚暗/愚闇】
おろかで道理がわからないこと。暗愚。「無才—の身をもって」〈平家・二〉
こく‐あん【黒闇/黒暗】
1 くらやみ。暗黒。また、仏教で、迷いの闇。「三塗(さんづ)の—ひらくなり」〈三帖和讃〉 2 「黒闇天」の略。 3 「黒闇地獄」の略。
こく‐あんあん【黒暗暗/黒闇闇】
[名]墨を流したようにまっくろなこと。まっくらなこと。「天下を悪魔の巣窟と見て、—の中に彷徨し」〈一葉・うもれ木〉 [ト・タル][文][形動タリ]まっくろなさま。また、まっくらなさま。「—た...