きょく‐ろく【曲彔/曲椂】
法会(ほうえ)の際などに僧が用いる椅子(いす)。背のよりかかりを半円形に曲げ、脚をX字形に交差させたものが多い。
きょく‐ろん【曲論】
[名](スル)道理を曲げて論じること。まちがいを正しいものとする議論。「自己の正当化のために—する」
きょっ‐かい【曲解】
[名](スル)物事や相手の言動などを素直に受け取らないで、ねじまげて解釈すること。また、その解釈。「好意を—されては困る」
きょっ‐こう【曲行】
1 曲がりくねって行くこと。 2 まちがった行為。不正な行為。
きょっこう‐の‐たのしみ【曲肱の楽しみ】
《「論語」述而から。「曲肱」はひじを曲げて枕の代わりにするような貧しい生活の意》貧しい生活の中にある楽しみ。
くせ【曲】
《「癖(くせ)」と同語源》 1 (ふつう「クセ」と書く)謡曲で、曲舞(くせまい)から取り入れたといわれる部分で、1曲の謡所(うたいどころ)・舞所のこと。能ではシテの動きから居曲(いぐせ)と舞曲(...
くせ【曲瀬】
川や海の浅瀬の、砂や岩が多く集まった所。「玉—の清き川原にみそぎして」〈万・二四〇三〉
くせ‐ごと【曲事】
1 道理に合わない事柄。ひがごと。「心細く本意(ほい)なきは、人ごとの—なり」〈沙石集・八〉 2 けしからぬこと。にがにがしいこと。「去年もって参る御年貢を当年もって参る事、—におぼしめす」〈虎...
くせ‐だま【曲球】
1 《「癖球」とも書く》野球で、球速はないが打者の近くへ来て自然に変化する投球。打者が打ちづらく、どの球種にも属さない変化球のこと。 2 (比喩的に)表向きとは異なるねらいを持った発言、申し入れ...
くせ‐づ・く【曲付く】
[動カ四]一風変わった曲節がある。「今様歌は長うて—・いたり」〈枕・二八〇〉