有無(うむ)相通(あいつう)・ずる
一方にあって他方にないものを互いに融通し合ってうまくいくようにする。
有無(うむ)の二見(にけん)
仏語。有見と無見。すべての事物を有るとみる立場と、無いとみる立場。ともに一方的で正しくないとされる物の見方。
有無(うむ)を言(い)わせず
相手の承知・不承知にかかわりなく。無理やり。「—引きずり出す」
うや‐むや【有耶無耶】
[名・形動] 1 《有るか無いかの意から》物事がどうなのかはっきりしないこと。また、そのさま。あいまいなさま。「責任を—にする」「そんな—な結論では困る」 2 思いわずらって胸がすっきりしないこ...
うやむや‐の‐せき【有耶無耶の関】
山形・宮城両県境の笹谷峠にあった関所。むやむやの関。もやもやの関。[歌枕]「たのめこし人の心は通ふとや問ひてもみばや—」〈土御門院集〉
山形・秋田両県境の三崎峠にあった関所。
瓜(うり)に爪(つめ)あり爪(つめ)に爪(つめ)なし
「瓜」の字と「爪」の字との字画の違いを教えるための句。
遠慮(えんりょ)無(な)ければ近憂(きんゆう)あり
《「論語」衛霊公から》遠い将来のことを考えずにいると、必ず目前に心配事が起こる。
今日(きょう)あって明日(あす)ない身(み)
1 人の身のはかないこと。 2 死期が迫っていること。
子(こ)を棄(す)つる藪(やぶ)はあれど身(み)を棄(す)つる藪(やぶ)はなし
困窮して子を捨てることはあっても、自分の身を捨て去ることはできない。
小人(しょうじん)罪(つみ)無(な)し玉(たま)を懐(いだ)いて罪(つみ)有(あ)り
《「春秋左伝」桓公一〇年から》つまらない人間でも、本来のままなら罪を犯すことはないのに、身分不相応の財宝を持つと罪を犯すようになる。