有(あ)りき
《文語ラ変動詞「あり」に文語過去の助動詞「き」の付いたもの》名詞などに付いて、そのことが既に存在した、また、かつてそこにあったの意を表す文語的表現。「初めに言葉—」「故宮ここに—」 [補説]「結...
あり‐きり【有り限り】
《「ありぎり」とも》 1 あるもの全部。あるだけ。ありったけ。ありっきり。副詞的にも用いる。「品物を—買い占める」 2 ある範囲内。「この—に五人口を過ぎよ」〈浮・永代蔵・二〉
あり‐ぎれ【有り切れ】
有り合わせの布地。
あり‐ける【有りける/在りける】
[連語]《動詞「あり」の連用形+過去の助動詞「けり」の連体形。連体詞的に用いる》さっきの。例の。「—女童なむ、この歌を詠める」〈土佐〉
あり‐げ【有り気】
[名・形動]多く名詞を受けて、その事柄がありそうなようすである意を表す。…があるようだ。「意味—な笑い」「自信—なそぶり」「何の心ばせ—もなく」〈源・夕顔〉
ありげ‐けみ【有毛検見】
江戸時代の年貢検見法の一。田地の上中下の位付けを無視し、一坪当たりの田の平均収量から耕地の収穫量を算出した。
ありさか【有坂】
姓氏の一。 [補説]「有坂」姓の人物有坂成章(ありさかなりあきら)有坂秀世(ありさかひでよ)
ありさか‐ひでよ【有坂秀世】
[1908〜1952]言語学者・国語学者。広島の生まれ。一般音韻論および国語音韻史の研究にすぐれた業績を残した。著「音韻論」「国語音韻史の研究」「上代音韻攷」など。
あり‐さま【有(り)様】
1 物事の状態。ありよう。「世の中の—」「事故の—」「こんな—では完成しない」 2 身分。境遇。「数ならぬ—なめれば、必ず人笑へに憂きこと出で来むものぞ」〈源・宿木〉 →様子(ようす)[用法]
ありしま【有島】
姓氏の一。 [補説]「有島」姓の人物有島生馬(ありしまいくま)有島武郎(ありしまたけお)