やま‐ごと【山事】
1 鉱山などの売り買いにかかわること。 2 投機的な事業や仕事。「五十両をくすねての—」〈滑・古朽木・三〉
やま‐ざくら【山桜】
1 山に咲いている桜。 2 バラ科の落葉高木。山地に自生する桜。樹皮は灰色で、横に皮目が走り、葉は倒卵形で先がとがる。4月ごろ、新葉と同時に淡紅色の5弁花を開き、紫黒色の実を結ぶ。本州中部以南に...
やまざくら‐ど【山桜戸】
1 ヤマザクラの木で作った戸。「あしひきの—を開け置きて我(あ)が待つ君を誰(たれ)か留むる」〈万・二六一七〉 2 ヤマザクラの咲いている所。桜の多く植えてある山家(やまが)。「名もしるし峰の嵐...
やま‐しぎ【山鷸】
シギ科の鳥。全長約35センチ。体はずんぐりし、褐色の複雑な斑紋があり、頭部に黒褐色の横帯がある。くちばしはまっすぐで長い。山地の雑木林や竹やぶにすみ、ミミズなどを食べる。ぼとしぎ。《季 秋》
やました‐つゆ【山下露】
山中の木々の枝や葉から落ちこぼれる露。また、山の下草に置く露。「ぬばたまの黒髪山を朝越えて—に濡(ぬ)れにけるかも」〈万・一二四一〉
やました‐みず【山下水】
山のふもとを流れる水。山かげを流れる水。「あしひきの—の木隠れてたぎつ心をせきぞかねつる」〈古今・恋一〉 [補説]書名別項。→山下水
やま‐じるし【山印】
⇒木印(きじるし)
やまたか‐じんだいざくら【山高神代桜】
山梨県北杜(ほくと)市武川町の実相寺境内にあるエドヒガンザクラの古木。根回り13.5メートルで、樹齢は約2000年といわれる。大正11年(1922)、国の天然記念物に指定された。山高の神代桜。神代桜。
やま‐だし【山出し】
1 山から材木・薪・炭などを運び出すこと。また、その運び出したものや運び出す人足。 2 田舎の出身であること。田舎から出てきたままで洗練されていないようす。「—の田舎者」
やまつくり‐どころ【山作所】
1 陵墓造営のため、臨時に置かれた官司。 2 奈良時代、寺院に属し、造営のための木材の伐採・製材を扱った作業事務所。