たゆら
[形動ナリ]語義未詳。揺れ動いて安定しないさまの意か。たよら。「筑波嶺の岩もとどろに落つる水よにも—に我が思はなくに」〈万・三三九二〉
たらちし【垂乳し】
[枕]「母」にかかる。語義・かかり方未詳。「—母に懐(むだ)かえ」〈万・三七九一〉
たらちし‐の【垂乳しの】
[枕]「母」にかかる。語義・かかり方未詳。「—母が目見ずておほほしく」〈万・八八七〉
たらちし‐や【垂乳しや】
[枕]「母」にかかる。語義・かかり方未詳。「—母が手離れ」〈万・八八六〉
たらちね‐の【垂乳根の】
[枕]「母」「親」にかかる。語義・かかり方未詳。「—母が問はさば風と申(まを)さむ」〈万・二三六四〉 「—親のいさめし転寝(うたたね)は」〈拾遺・恋四〉
だいがく【大学】
中国、戦国時代の思想書。1巻。著者・成立年未詳。もと「礼記(らいき)」の中の一編であったが、宋の司馬光が抜き出して「大学広義」1巻を作り、のち、程顥(ていこう)・程頤(ていい)が定本を、1189...
だいじょうきしんろん【大乗起信論】
インド古代の仏教書。馬鳴(めみょう)作と伝えられるが疑問も多い。成立年未詳。漢訳は梁(りょう)の真諦(しんだい)訳1巻、唐の実叉難陀(じっしゃなんだ)訳2巻がある。大乗仏教の中心思想を理論と実践...
だいじょうぎしょう【大乗義章】
中国隋代の仏教書。20巻。慧遠(えおん)著。成立年未詳。仏教教理を5部に分け、大乗・小乗にわたって教義を説いたもの。仏教の百科事典的性格をもつ。
だいじょうげんろん【大乗玄論】
中国隋代の仏教書。5巻。吉蔵(きちぞう)著。成立年未詳。三論宗の教理を空観中道の立場で説いた、大乗仏教の概論。大乗玄義。大乗玄。
だいじょうほうおんぎりんじょう【大乗法苑義林章】
中国唐代の仏教書。7巻。窺基(きき)著。成立年未詳。唯識(ゆいしき)宗の教学を体系づけて説いたもの。義林章。