うら‐ば【末葉】
草木の茎や枝の先のほうの葉。うれば。⇔本葉(もとは)。「池の辺の松の—に降る雪は五百重(いほへ)降り敷け明日さへも見む」〈万・一六五〇〉
うれ【末】
草の葉や茎、木の枝の先端。こずえ。うら。「うちなびく春立ちぬらし我が門(かど)の柳の—にうぐひす鳴きつ」〈万・一八一九〉
すえ【末】
1 (本(もと)に対して)続いているものの先端の方。末端。「毛の—」 2 川下(かわしも)。下流。「山中の渓流の—である河は」〈大岡・野火〉 3 中央から離れた端の所。場末・野ずえ・末席など。「...
すえ‐おそろし・い【末恐ろしい】
[形][文]すゑおそろ・し[シク]将来どうなることかと、恐ろしく思われる。「—・い少年」「—・い自然破壊」
すえ‐かた【末方】
宮廷の御神楽(みかぐら)のとき、二組に分かれた歌い手のうち、あとに歌いはじめる側。神殿に向かって右側に位置する。⇔本方(もとかた)。
すえ‐きち【末吉】
おみくじで、あとになって開ける運のこと。
すえ‐くち【末口】
丸太などの細い方の端。また、細い方の切り口。⇔元口(もとくち)。
すえ‐こ【末子】
「末っ子」に同じ。
すえ‐ざ【末座】
末の座席。下座(しもざ)。まつざ。
すえ‐ざま【末様/末方】
末の方。終わりごろ。「はじめつかたはうるはしく…書きたりけるが、やうやう—になりて」〈宇治拾遺・五〉