1 (本 (もと) に対して)続いているものの先端の方。末端。「毛の―」
2 川下 (かわしも) 。下流。
「山中の渓流の―である河は」〈大岡・野火〉
3 中央から離れた端の所。場末・野ずえ・末席など。「―の座」
4 本筋から隔たった物事。つまらないこと。「そんな細かいことは―の―だ」
5 物事の行われたのち。あげく。「ごたごたの―落ち着く」「苦心の―完成した」
6 ある期間の終わりのほう。「今月の―」
7 一生の最後の時期。晩年。「人一代の―」
8 今からのち。行く末。将来。「―が思いやられる」
9 子孫。「源氏の―」
10 一番あとに生まれた子。末っ子。「―は女です」
11 仏教がおとろえ人心がすさみ、道徳も秩序も乱れ衰えた時代。末世 (まっせ) 。「世も―となる」
12 短歌の下 (しも) の句。
13 (本 (もと) に対して)後編。
14 神楽歌を奏するのに、神座に向かって右方の座席。また、そこにすわる奏者。
15 草木の伸びている先。こずえ、枝先など。
「うぐひすの…紅梅の―にうち鳴きたるを」〈源・若菜上〉
16 山頂。山のいただき。
「高山、短山 (ひきやま) の―より」〈祝詞・六月晦大祓〉
17 江戸時代、将軍・大名などに仕えた女中。おすえ。
18 身分の低いもの。下等。下級。
「―の傾城四人まゐりて」〈浮・一代男・八〉