すえつむはな【末摘花】
源氏物語第6巻の巻名。光源氏、18歳から19歳。源氏は常陸宮(ひたちのみや)の娘末摘花と契りを結び、翌朝大きな赤鼻の醜女だったことを知る。 源氏物語の登場人物。常陸宮の娘。容貌は醜いが、古風...
末(すえ)通(とお)・る
最後まで一貫する。また、最後まで行い、目的が達する。「末も通らぬ青道心(あをだうしん)、御諚(ぢゃう)を耳にな入れそ」〈義経記・四〉
末(すえ)遂(と)・ぐ
最後まで全うする。特に、相愛の仲を最後まで保ち続ける。「—・げられぬ恋ならば、最初(しょて)から結ばであるべきものを」〈人・英対暖語・四〉
すえ‐ながく【末長く】
[副]遠い将来までいつまでも。これから先も長くずっと。「—お幸せに」
すえなし‐がわ【末無し川】
水流が途中で消滅し、河口がない川。乾燥した砂漠地方に多く、小規模のものは扇状地などにもみられる。
すえ‐なり【末成り/末生り】
「うらなり」に同じ。
末(すえ)の露(つゆ)本(もと)の雫(しずく)
《葉末の露も、根元から落ちるしずくも、あと先はあれ必ず消えるところから》人の命には長短の差こそあっても、いつかは必ず死ぬということ。人の命のはかなさのたとえ。
すえ‐の‐まつやま【末の松山】
陸奥(みちのく)の古地名。岩手県二戸(にのへ)郡一戸(いちのへ)町にある浪打峠とも、宮城県多賀城市八幡の末の松山八幡宮付近ともいわれる。[歌枕]「きみをおきてあだし心をわがもたば—浪もこえなむ」...
すえ‐の‐よ【末の世】
1 後の世。後の時代。「—までも語り継がれる」 2 道義や仏法がすたれ、人の心がすさんだ世の中。末世(まっせ)。 3 晩年。「—に内裏を見給ふにも」〈源・賢木〉
すえ‐ば【末葉】
1 草木の先の方にある葉。うらば。 2 子孫。末孫。まつよう。「竹の園生(そのふ)の—まで、人間の種ならぬぞやんごとなき」〈徒然・一〉