つえ【杖】
1 歩行の助けとして手に持つ竹や木などの棒。「—をつく」 2 頼りとするもの。「長兄を—と頼む」 3 古代、杖罪(じょうざい)の罪人を打つ刑具。長さ約1メートルの竹。 4 古代の長さの単位。後世...
つえたて‐おんせん【杖立温泉】
熊本県最北部、阿蘇郡小国(おぐに)町にある温泉。泉質は塩化物泉。
つえたて‐でんせつ【杖立て伝説】
高僧・英雄などが旅先で土にさした杖がやがて根づいて大木になったなどの由来・奇跡を物語る伝説。
つえ‐たらず【杖足らず】
[枕]1丈の長さに足りない意から、「八尺(やさか)」にかかる。「—八尺の嘆き嘆けども」〈万・三三四四〉
つえ‐ぢょうちん【杖提灯】
杖のような長い柄のついた提灯。「小者の風情に丸袖をかざし、—を提げて行く時もあり」〈浮・男色大鑑・一〉
つえ‐つき【杖突き】
1 杖をつくこと。また、その人。「—姿の老翁」 2 鎧(よろい)の背の受筒(うけづつ)に差した目じるしの小旗または飾り物。 3 江戸幕府で、土地の測量に当たった役人。
つえつき‐ざか【杖突坂】
三重県四日市市采女(うねめ)町と鈴鹿市石薬師町との間にある坂。日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊吹山の荒神を討伐しての帰途、疲れ果て杖を突いて歩いた所と伝える。
つえつき‐とうげ【杖突峠】
長野県中央部、諏訪盆地と伊那谷とを結ぶ峠。標高1274メートル。近世まで諏訪・甲府方面と東海地方を結ぶ重要な交通路であった。傾斜が急で、杖を突いて登ったところからの名という。
つえつき‐むし【杖突虫】
シャクガの幼虫。尺取虫。《季 夏》
杖(つえ)とも柱(はしら)とも
非常に頼りにすることのたとえ。