あき‐の‐ちぎり【秋の契り】
1 秋に会おうという約束。特に、男女の約束。「天の川—の深ければ夜半(よは)にぞ渡す鵲(かささぎ)の橋」〈続後拾遺・秋上〉 2 (「秋」に「飽き」を掛けて)さめてきた男女間の情。「互ひに—とはな...
アキレス‐と‐かめ【アキレスと亀】
ゼノンの逆説の一。俊足のアキレスが鈍足の亀を追いかけるとき、アキレスがはじめに亀のいたところに追いついたときには、亀はわずかに前進している。ふたたびアキレスが追いかけて亀がいたところに追いついた...
あげ‐まき【揚巻/総角】
1 古代の少年の髪の結い方の一。髪を左右に分け、両耳の上に巻いて輪を作る。角髪(つのがみ)。 2 「揚巻結び」の略。 3 鎧(よろい)の背の逆板(さかいた)に打ちつけた環に通して揚巻結びをし...
あこめ【衵/袙】
1 中古の男子の中着。束帯のときは下襲(したがさね)と単(ひとえ)との間に、衣冠・直衣(のうし)のときには袍(ほう)・直衣と単との間に着用した。打衣(うちぎぬ)。 2 女子の中着。表着(うわぎ)...
あし‐かせ【足枷】
《「あしがせ」とも》 1 2枚の厚い板に足首大の半円をあけ、前後から罪人の足をはさんで、足の自由を束縛する刑具。あしかし。→手かせ 2 自由な行動を妨げるもの。足手まといになるもの。「家族が行動...
あし‐つ‐お【足津緒】
1 琴の弦の端を組み糸で結びかがったもの。「夏来れば東(あづま)の琴の—に縒(よ)りかけてける藤浪の花」〈新撰六帖・五〉 2 いろいろな色に染めた麻でよりあわせた縄。牛馬を引いたり、装束を掛けた...
あし‐ぶね【葦舟】
1 葦や藺草(いぐさ)などを束ねてつくった小さい舟。最も原始的な舟で、古代のエジプト・インド・中国などで用いられた。日本でも古事記に水蛭子(ひるこ)をこの舟に乗せて流した話がある。ペルーとボリビ...
あずけ‐あい【預け合い】
株式会社の設立や新株発行に際して、発起人または取締役が株式払込取扱銀行と通謀し、個人的借金をしてその借入金を会社の預金に振り替えることによって株式の払い込みがあったように仮装し、同時にこの借入金...
あだし‐ちぎり【徒し契り】
口先だけのはかない約束。「人はいさ—の言の葉をまこと顔にや待ち更けぬらん」〈風雅・恋二〉
あっせん‐しゅうわいざい【斡旋収賄罪】
公務員が請託を受け、他の公務員に不正な職務行為の遂行や、するべき職務をしないよう斡旋し、見返りとして賄賂を収受・要求・約束する罪。刑法第197条の4が禁じ、5年以下の懲役に処せられる。