かさ‐じぞう【笠地蔵】
昔話の一。年の暮れに心やさしい老爺(ろうや)が雪をかぶった六地蔵に笠をかぶせてやると、夜中に六地蔵が米や金をお礼に持って来るという話。
かざ‐ま【風間】
1 風の絶え間。かぜま。「君によりをちの早船さしはやし—も待たずこがれ来るかな」〈浜松・二〉 2 風の吹いている時。「雨降り—には、転んだり何か致さぬで」〈滑・浮世風呂・二〉
かす‐げ【糟毛】
1 馬の毛色の名。灰色に少し白い毛がまじっているもの。「—なる馬に乗り」〈古活字本保元・中〉 2 白髪まじりの頭髪。「ひょこひょこと来るは撥鬢(ばちびん)—の親仁」〈浄・浪花鑑〉
堅(かた)き氷(こおり)は霜(しも)を履(ふ)むより至(いた)る
《「易経」坤卦から》霜を踏む時節が来ると、やがて堅い氷の張る冬が来るの意から、何事もその兆候を見たら早く準備せよというたとえ。
かた‐つきみ【片月見】
八月十五夜の月見だけして、九月十三夜の「後(のち)の月見」をしないこと。災いが来るといって忌まれた。《季 秋》
かちん
[副] 1 小さな堅い物が他の堅い物にぶつかるときの音を表す語。「石は鉄管に—と当たった」 2 (多く「かちんと来る」の形で)他人の言動を不愉快に思うさまを表す語。「見下すような態度に—と来た」
かちんと◦来(く)る
他人の言動が神経に障って、不愉快に思う。癇(かん)に障る。「無遠慮な発言に—◦来る」
かな‐がしら【仮名頭】
いろは47文字の最初に来る字。すなわち「い」の字。⇔仮名尻(かなじり)。
かならず【必ず】
[副]《「かり(仮)ならず」の音変化》 1 例外のないさま。きまって。いつでも。「毎朝—散歩する」「会えば—論争になる」 2 確実な推量、または強い意志・要請を表す。まちがいなく。絶対に。きっと...
かならず‐や【必ずや】
[副](あとに推量の語を伴って)まちがいなく。きっと。かならず。「—実現する日が来るに違いない」