きみ‐が‐さす【君が差す】
[枕]君の差す御笠(みかさ)の意から、「三笠(みかさ)」にかかる。「—三笠の山のもみぢ葉の」〈古今・雑体〉
きみがよ‐の【君が代の】
[枕]君が代の長くあれの意から、「なが」「はるか」にかかる。「—長等(ながら)の山のかひありとのどけき雲のゐる時ぞ見る」〈拾遺・神楽歌〉
きも‐むかう【肝向かふ】
[枕]心は腹中で向かいあっている肝の働きによるとする意から、「心」にかかる。「—心を痛み思ひつつ」〈万・一三五〉
きゃら‐の‐まくら【伽羅の枕】
香をたく引き出しをつけた木枕。江戸時代、遊女などが用いた。また、はなはだしいぜいたくのたとえにいう。
きゅう‐せん【弓箭】
1 弓と矢。弓矢。 2 弓矢を取る身。武士。「—の面目とよろこび給へば」〈平治・上〉 3 弓矢で戦うこと。戦い。「甲冑(かっちう)を枕とし、—を業とする本意」〈平家・一一〉
きょ【許】
[音]キョ(漢) [訓]ゆるす もと がり ばかり [学習漢字]5年 〈キョ〉 1 願いを聞き入れる。ゆるす。「許可・許諾・許否・許容/允許(いんきょ)・官許・裁許・聴許・特許・認許・免許・黙...
きょう‐がい【境界】
1 各人をとりまく境遇。境涯。「これまでの不安心な—を一歩離れて」〈鴎外・阿部一族〉 2 精神・感覚の働きによりもたらされる状態。境地。「恋とか愛とか云う—は既に通り越して」〈漱石・草枕〉 3 ...
きょう‐こつ【軽忽/軽骨】
[名・形動] 1 かるがるしいこと。軽はずみなこと。また、そのさま。けいこつ。「忽ちきゃっきゃっと—な声を発し」〈二葉亭・浮雲〉 2 ばかげたこと。とんでもないこと。また、そのさま。「なう—や、...
きょう‐ゆう【洶涌/洶湧】
[名](スル) 水が勢いよくわき出ること。また、波が立ち騒ぐこと。きょうよう。「得々たる感情が心の裏に—するのを制し兼ねた」〈菊池寛・忠直卿行状記〉
[ト・タル][文][形動タリ]水が勢いよ...
きょうらん‐もの【狂乱物】
能・狂言や歌舞伎舞踊で、狂乱した人物の所作を主題にした作品。能の「三井寺」「隅田川」、狂言の「金岡」「枕物狂」、歌舞伎舞踊の「お夏狂乱」「保名(やすな)」など。