しば【柴】
山野に生える小さい雑木の総称。また、それを折って薪や垣とするもの。そだ。しばき。
しば‐いぬ【柴犬】
日本犬の一品種。小形で、毛色は褐色のものが多い。本来はキツネ・アナグマ用の猟犬だが、家庭犬としても重用される。しばけん。
しば‐からど【柴唐戸】
庭の入り口に設ける両開きの戸。框(かまち)を煤竹(すすだけ)で作り、上部の3分の1は割り竹をひし形に組んで藤づるで結び、下部は萩を縦に並べて煤竹の押し縁を当てたもの。
しば‐かり【柴刈(り)】
山野に自生する小さな雑木を刈り取ること。また、刈り取る人。「奉公初めは男が—、女が潮くみときまっている」〈鴎外・山椒大夫〉
しば‐がき【柴垣】
1 《上代は「しばかき」》柴を編んでつくった垣。しまがき。 2 「柴垣節」の略。 3 「柴垣踊り」の略。
しばがき‐おどり【柴垣踊(り)】
江戸初期に流行した踊り。柴垣節に合わせて、からだをくねらせ、手や胸を打ちながら踊ったもの。
しばがき‐ぶし【柴垣節】
江戸初期の俗謡。承応・明暦年間(1652〜1658)ごろに流行。もとは北国の米つき歌とも、山の手の奴(やっこ)たちの踊り歌ともいう。
しば‐がみ【柴神】
峠や山道の入口などにあって、通行人の安全を守るという神。通る人が柴や草を手向ける風習がある。柴折り様。柴取り神。
しば‐き【柴木】
「柴(しば)」に同じ。「小舟を借って、—を上に取り掩(おほ)ひ」〈古活字本保元・中〉
しば‐ぐり【柴栗】
《「しばくり」とも》クリの一品種。山地に自生し、実は小粒だが味がよい。ささぐり。《季 秋》「—の一人はぢけて居たりけり/一茶」