あごん‐きょう【阿含経】
小乗仏教の根本経典。阿含部経典の総称。漢訳経典では長(じょう)・中・雑・増一の四阿含、または小阿含を加えた五阿含とする。
アジドチミジン【azidothymidine】
エイズ(後天性免疫不全症候群)の治療薬。1960年代に制癌(せいがん)剤として開発された薬物。エイズの根本的治療薬とはならないが、臨床試験で延命効果が確認されている。AZT。
あじ‐ほんぷしょう【阿字本不生】
仏語。密教の根本思想の一。一切諸法の本源が不生不滅である、すなわち空(くう)であることを、阿字が象徴しているという考え。
あんじょう‐じ【安祥寺】
京都市山科区にある高野山真言宗の寺。山号は吉祥山。嘉祥元年(848)仁明天皇の皇后藤原順子の発願により建立。開山は恵運。小野流の根本道場として興隆したが、戦国時代の兵火により衰えた。
いおう‐さんのう【医王山王】
比叡山延暦寺の根本中堂の本尊である薬師如来と、滋賀県大津市坂本にある日吉神社の日吉山王権現。
いせ‐しんとう【伊勢神道】
鎌倉後期に外宮(げくう)の神官、度会(わたらい)氏が唱えた神道説。神道五部書を根本教典とし、儒・仏・陰陽五行説などを援用しながら、従来の本地垂迹(ほんじすいじゃく)説を否定し、神主仏従を主張した...
いちえんいちげん‐せつ【一円一元説】
二宮尊徳の世界観の根本思想。すべての事物は一つの根源から発生し、分化・発展して現在の無数の姿になっているという考え方。
いち‐ぎ【一義】
1 一つの意味。「一語—」 2 根本の意義。第一義。「美を—に置く主義」 3 一つの道理。一理。「退いて愚案を加ふるに、—有りと存じ候」〈太平記・二四〉
いちぎ‐てき【一義的】
[形動] 1 それ以外に意味や解釈が考えられないさま。「—な結論を導く」 2 いちばん大切な意味をもっているさま。根本的。第一義的。「教育の—な目的」
いちげん‐ろん【一元論】
1 ある一つの原理で、あらゆるものを説明しようとする考え方。 2 哲学で、世界を一つの根本的な原理によって説明しようとする立場。パルメニデスの「有」、スピノザの「実体」など。→二元論 →多元論