はな‐づくえ【花机】
仏前に据えて経文・仏具などを載せる机。脚に花形の彫刻がなされる。一説に、仏前に香花を供える机。「仏の御飾り、—のおほひなどまで、まことの極楽思ひやらる」〈源・賢木〉
はな‐の【花野】
花の咲いている野。特に、秋草の咲く野。《季 秋》「極楽に行く人送る—かな/荷風」
半座(はんざ)を分(わ)・ける
座席を半分あけて人に譲る。極楽浄土で同じ蓮(はす)の台(うてな)に二人ですわることにいう。「極楽デ—・ケテ待チオルゾ」〈和英語林集成〉
はん‐じりき【半自力】
南無阿弥陀仏と唱える念仏の「南無」は衆生の自力を表すとする考え方。また、他力本願に任せきれないで、自分の念仏の功徳(くどく)により極楽往生を願い求めること。半他力。
ひとつ‐はちす【一つ蓮】
《「一蓮(いちれん)」を訓読みした語》極楽で、同じ蓮華(れんげ)の上に生まれかわること。「—に入りてこそ衆生教化弘むなれ」〈梁塵秘抄・二〉
ひゃくまん‐べん【百万遍】
1 百万回。また、数限りなく繰り返すこと。「—頼まれても承服できない」 2 一人で念仏を百万回唱えること。 3 浄土宗で、極楽往生を願って10人ずつの僧や信者が輪になって念仏を唱え、1080個の...
ひよく‐の‐とり【比翼の鳥】
1 雌雄それぞれが目と翼を一つずつもち、2羽が常に一体となって飛ぶという、中国の空想上の鳥。夫婦の仲のよいことにたとえられる。 2 極楽鳥(ごくらくちょう)の別名。
ふう‐ちょう【風鳥】
スズメ目フウチョウ科の鳥の総称。雄の羽が美しいことで知られ、雌は一般に褐色。小果実を主食とするが、昆虫やトカゲなども食べる雑食性の鳥。約40種がニューギニアなどの森林に分布。オオフウチョウは全長...
ふくじ‐の‐その【福地の園】
《「ふくじ」は「ふくち」とも》福徳の生じる園。極楽。「—に種まきて、とやうなりし一言をうち頼みて」〈源・若菜上〉
ふたい‐の‐ど【不退の土】
《ここに生まれた者は再び迷界に戻ることがないというところから》極楽浄土。不退の地。