だんな‐やまぶし【檀那山伏】
祈祷(きとう)などのためにその家に出入りして信仰を受けている山伏。「—が来て変成男子(へんじゃうなんし)の行ひ」〈浮・胸算用・二〉
だんな‐りゅう【檀那流】
檀那僧都覚運を祖とする天台宗の一学派。恵心流と共に恵檀二流と称された。
だんのつ【檀越】
「だんおつ」の連声(れんじょう)。
だん‐はらみつ【檀波羅蜜】
《「だんばらみつ」とも。「檀」は布施の意》六波羅蜜の一。悟りを得るために、他人に財宝・真理を施す修行。布施波羅蜜。
だんぷう【檀風】
謡曲。四番目・五番目物。宝生・金剛・喜多流。太平記に取材。日野資朝(ひのすけとも)の子梅若が佐渡島で父のかたきの本間三郎を討ち、熊野権現の加護で無事に都へ帰る。
だん‐ぽう【檀方】
檀家。檀徒。「建立だの再建(さいこん)だのと、氏子や—はいふもさら」〈滑・浮世風呂・四〉
だん‐りん【檀林/談林】
《「栴檀林(せんだんりん)」の略。僧の集まりを栴檀の林にたとえたもの》 1 仏教の僧徒の学問修行の道場。室町末期から行われ、江戸時代の浄土宗の関東十八檀林は有名。 2 寺の異称。 3 「談林風」...
だんりん‐じ【檀林寺】
京都市右京区嵯峨にあった寺。承和年間(834〜848)檀林皇后により創建、開山は唐僧義空。室町時代、京都尼寺五山の一となったが、廃絶。その地に足利尊氏が天竜寺を建てた。
ま‐ゆみ【檀/真弓】
1 ニシキギ科の落葉低木。山野に生え、葉は楕円形で、対生。雌雄異株。初夏、緑白色の小花が集まって咲き、果実はほぼ四角形で、熟すと四つに裂けて赤い種子が現れる。古くは材で弓を作った。やまにしきぎ。...