いなさ‐の‐やま【伊那佐の山】
奈良県中東部、宇陀市にある山。標高638メートル。「—の樹(こ)の間よも、い行きまもらひ戦へば」〈記・中・歌謡〉
い・ぬ【率寝】
[動ナ下二]連れていって一緒に寝る。共寝をする。「沖つ鳥鴨どく島に我が—・ねし妹は忘れじ世の尽(ことごと)に」〈記・上・歌謡〉
イフンケ
《アイヌ語》アイヌの歌謡の一。主に女性が歌う一種の子守歌。イフンケイヨンルイカ。
いまよう‐うた【今様歌】
平安中期から鎌倉時代にかけて流行した、多く七・五調4句からなる新様式の歌謡。和讃(わさん)や雅楽などの影響を受けて起こる。従来の神楽歌・催馬楽(さいばら)・風俗歌などに対していう。
い‐や【弥】
[副]《程度がはなはだしいさまを表す副詞「や」に接頭語「い」の付いたもの》 1 いよいよ。ますます。「明治の御代も—栄えて」〈独歩・あの時分〉 「去年(こぞ)見てし秋の月夜(つくよ)は渡れども相...
いわたに‐ときこ【岩谷時子】
[1916〜2013]作詞家。朝鮮の生まれ。本名、トキ子。「愛の讃歌」など、シャンソンの訳詩を手がけた後、歌謡曲の作詞家として多くのヒット曲を生んだ。代表作は「恋のバカンス」「君といつまでも」「...
うえ‐ぐさ【植ゑ草】
生えている草。「大河原の—海処(うみが)はいさよふ」〈記・中・歌謡〉
うき【盞】
さかずき。「あり衣の三重の子が捧(ささ)がせる瑞玉(みづたま)(=美シイ)—に」〈記・下・歌謡〉
うき‐うた【盞歌/宇岐歌】
元旦の節会(せちえ)に歌われた、古代歌謡の一。一説に、杯をあげるときの寿歌(ほきうた)という。歌詞は古事記・琴歌譜(きんかふ)にみえる。
うさ‐ゆづる【設弦】
弓の予備の弦。「—絶えば継がむに並べてもがも」〈仁徳紀・歌謡〉