あきのいろくさ【秋色種】
長唄。弘化2年(1845)初演。大名の南部利済(なんぶとしなり)が、作曲者を困らせようとして作った歌詞に、10世杵屋六左衛門が曲をつけたものという。
あきのきょく【秋の曲】
箏曲(そうきょく)。吉沢検校作曲。安政年間(1854〜1860)に成立。歌詞に古今集の秋の歌6首を使う。古今調子という独特の調弦。→古今組(こきんぐみ)
あき‐の‐ななくさ【秋の七草】
秋を代表する七つの草花。萩・尾花・葛(くず)・撫子(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)・桔梗(ききょう)。《季 秋》→春の七草 [補説]万葉集の山上憶良の歌では、桔梗の代わりに...
あきのよ【秋の夜】
端唄(はうた)・歌沢・小唄の曲名。作詞・作曲者未詳。
あきはぎじょう【秋萩帖】
平安中期の書の巻子本(かんすぼん)。小野道風筆と伝えられる。万葉集などの和歌48首と王羲之(おうぎし)の手紙を、草書体の万葉仮名で書いたもの。書名は巻頭の歌「あきはぎの…」による。秋萩歌巻。
あ‐ぎ【吾君】
[代]二人称の人代名詞。親しみを込めて相手を呼ぶ語。あぎみ。あがきみ。「いざ—振熊(ふるくま)が痛手負はずは」〈記・中・歌謡〉
あく‐がた【悪形/悪方】
歌舞伎で、悪人の役。また、それを専門に演じる俳優。敵役(かたきやく)。悪人形(あくにんがた)。
あく‐げんた【悪源太】
源義平(みなもとのよしひら)の異名。 松居松翁の戯曲。2幕。報知新聞に自身が連載した同名小説を、市川左団次(初世)の依頼で脚色した歴史劇。明治32年(1899)明治座で初演。座付き作者以外の...
あくた‐がわ【芥川】
大阪府高槻(たかつき)市を流れる川。明神岳に源を発し、淀川に合流。長さ22キロ。また、その流域にある地名。[歌枕]「—みくづとなりし昔より流れもやらぬ物をこそ思へ」〈散木集・九〉 狂言。大蔵...
あく‐ば【悪婆】
1 心のよくない老女。意地の悪い老女。 2 歌舞伎の役柄の一つで、悪事を働く中年女の役。毒婦の性格をもつ。生世話(きぜわ)狂言を特色づけた役柄で、扮装・演出にも定型がある。