しょうぞう‐まつ【正像末】
仏語。正法と像法と末法。釈迦(しゃか)入滅後、仏教の流布・弘通(ぐずう)から、漸次衰退に及ぶ過程を三つに時代区分したもの。三時。
しょうぞう‐りつぶん【正蔵率分】
平安時代、大蔵省に納める調・庸などの10分の2を正蔵率分堂に別納して非常時に備えた制度。
しょうぞうりつぶん‐どう【正蔵率分堂】
平安時代、正蔵率分によって納入したものを蓄えた建物。率分堂。正蔵率分所。
しょうぞん【正尊】
謡曲。四番目物。観世弥次郎長俊作。平家物語などに取材。義経を討つために上洛した土佐坊正尊が、捕らえられて起請文(きしょうもん)を読んで弁解し、改めて夜討ちをかけるが失敗する。
しょう‐たい【正体】
《古くは「しょうだい」》 1 隠されているそのもの本来の姿。本体。「—を現す」「—不明の怪人物」 2 正常に意識が働いているときのようす。正気。「—もなく眠る」 3 (「御正体」の形で)神仏の本...
しょうちゃんのぼうけん【正チャンの冒険】
織田小星(織田信恒)の文と東風人(とうふうじん)(樺島勝一)の作画による漫画。大正12年(1923)から日刊紙「アサヒグラフ」で連載。主人公の「正ちゃん」のかぶる帽子が、正ちゃん帽とよばれ流行した。
しょうちゃん‐ぼう【正ちゃん帽】
毛糸で編んで、頂に毛糸の玉をつけた帽子。大正12年(1923)ころ、樺島勝一の作画による漫画「正チャンの冒険」の主人公がかぶっていたところから流行した。
しょう‐ちゅう【正中】
⇒しょうなか(正中)
しょうちゅう【正中】
鎌倉後期、後醍醐天皇の時の年号。1324年12月9日〜1326年4月26日。
しょうちゅう‐の‐へん【正中の変】
正中元年(1324)後醍醐天皇が側近の日野資朝(ひのすけとも)らと鎌倉幕府討伐を企てた政変。計画が事前に漏れて失敗し、資朝は佐渡に配流ののち殺されたが、天皇は無関係であると釈明して事なきを得た。