やまと‐うつぼ【大和靫】
割り竹や籐(とう)で編んだ、毛皮をつけないうつぼ。木で作り、黒く塗ったものもある。
やま‐ね【山鼠/冬眠鼠】
齧歯(げっし)目ヤマネ科の哺乳類。体長7〜8センチ、尾長4〜5センチ。体つきは丸く、灰茶色で背に黒い縦線が1本あり、尾に長毛がある。山林にすみ、樹上性で、果実・昆虫などを食べる。冬は木の穴などで...
やま‐ははこ【山母子】
キク科の多年草。本州中部以北の山地に自生し、高さ約60センチ。茎は綿毛で覆われ、葉は披針形で裏に綿毛が密生する。夏、白くて中心が黄色の頭状花が集まって咲く。やまほうこ。
やま‐ぶどう【山葡萄】
ブドウ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。四国以北の山地に自生。葉と対生して巻きひげが出る。葉は五角形状をし、裏面に褐色の綿毛を密生。雌雄異株。夏に黄緑色の小花を円錐状につけ、秋に黒色の実が房になっ...
やま‐ほととぎす【山杜鵑】
1 山にいるホトトギス。また、ホトトギスの別名。《季 夏》 2 (「山杜鵑草」とも書く)ユリ科の多年草。山地の樹下に生え、高さ30〜50センチ。全体に粗い毛がある。葉は楕円形。9月ごろ、紫色の斑...
やま‐ぼくち【山火口】
キク科の多年草。山地の日当たりのよい所に生え、高さ約1メートル。葉は卵形で、裏面に白い綿毛を密生する。秋、白い頭状花を横向きにつける。葉が羽状に裂けているものをキクバヤマボクチ、三角状のものをハ...
やま‐まゆ【山繭/天蚕】
鱗翅(りんし)目ヤママユガ科のガ。翅(はね)の開張約15センチと大形で、色は赤褐・暗褐・黄褐色など変異に富む。前翅の先は鎌状にとがり、各翅の中央に眼状紋がある。幼虫は緑色で毛のまばらに生えた芋虫...
やま‐よもぎ【山艾/山蓬】
キク科の多年草。中部地方以北の山野に自生し、高さ1〜2メートル。葉は羽状に深く裂けていて、裏面に白い綿毛が密生。8、9月ごろ、淡黄色の小花を多数つける。葉から艾(もぐさ)を作る。おおよもぎ。えぞ...
やま‐るりそう【山瑠璃草】
ムラサキ科の多年草。山地の樹林下に生え、高さ10〜20センチ。全体に粗い毛がある。根際からへら形の葉が群がり出て、数本の茎が立ち、春に淡青紫色の小さい5弁花をつける。やまうぐいす。
やみ‐くも【闇雲】
[名・形動]先の見通しもなくむやみに事をすること。また、そのさま。「—に突っ走る」 [副]むやみやたらに。「—とつかみ合うてゐるうち、夜明けて」〈滑・膝栗毛・発端〉