み‐もい【御水】
《「もい」は、元来、水をいれる器の意》水。「飛鳥井は、—も寒し、とほめたるこそをかしけれ」〈枕・一六八〉
みや‐みず【宮水】
兵庫県の西宮市から神戸市にかけての旧海岸地帯で、井戸に湧出する水。酒造用水として良質で、古くから灘(なだ)の酒に用いられる。
むかえ‐みず【迎え水】
盂蘭盆(うらぼん)で、霊を迎える祭壇に供える水。
む‐すい【無水】
1 水を含まないこと。水分がないこと。 2 化学で、無水物であること。
めいきょう‐しすい【明鏡止水】
《「荘子」徳充符から》曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう。「—の心境」
めいじ‐ようすい【明治用水】
愛知県安城市を中心に灌漑(かんがい)をする用水。矢作(やはぎ)川を水源として、明治13年(1880)完成。現在は豊田市越戸の発電所ダムから取水。
めい‐すい【名水】
1 有名な清水。特に、茶の湯で珍重する上質で有名な水。 2 名高い川。
めぐり‐みず【曲り水】
1 うねりまがって流れる水。きょくすい。 2 「曲り水の豊明」の略。
もい【水】
《椀(もい)に入れるものの意から》飲み水。飲料水。「淡道島の寒泉(しみづ)をくみて、大御—献(たてまつ)りき」〈記・下〉
もい‐とり【水取/主水】
古代、宮中の飲料水のことなどをつかさどった人。もんど。「采女(うねめ)、—、御髪(みぐし)あげども」〈紫式部日記〉