ながれ‐の‐すえ【流れの末】
1 流れてゆく末の方。下流。「よどみしもまた立ち帰る五十鈴川—は神のまにまに」〈風雅・神祇〉 2 血筋などを受け継ぐ人。子孫。末流。「—のわれらまで、豊かに住めるうれしさよ」〈謡・養老〉
ながれ‐の‐ひと【流れの人】
流れの身である人。遊女。「—のこの後は、絶えて心中せぬやうに」〈浄・天の網島〉
ながれのほとり【流れのほとり】
神沢利子の文、瀬川康男の挿絵による児童文学作品。幼少期を樺太(からふと)で過ごした著者の体験をもとに書かれた。昭和51年(1976)刊行。昭和52年(1977)、日本児童文芸家協会賞受賞。
ながれのほとりにうまれて【流れのほとりに生まれて】
《原題、(ドイツ)An einem Strom geboren》シュミットボンの自伝小説。ライン川下流域に生まれ育った著者による郷土小説の代表作。
ながれ‐の‐み【流れの身】
放浪する身の上。身の定まらない人。古くは、遊女のこと。
ながれ‐の‐みち【流れの道】
遊女の道。遊女稼業。「我また—、ある程は立てつくして」〈浮・一代女・六〉
ながれ‐はふ【流れ破風】
屋根の流れの前方を後方よりも長くした破風。流れ造りなどにみられる。
ながれ‐びと【流れ人】
⇒流れ仏(ぼとけ)
ながれ‐ぼし【流れ星】
1 「流星(りゅうせい)」に同じ。《季 秋》「ふるさとももの傾きて—/草田男」 2 馬の毛色の一。額の中央部から鼻の上まで白い斑点のあるもの。星月(ほしづき)。
ながれ‐ぼとけ【流れ仏】
海に漂う溺死体(できしたい)。漁民がこれに遭遇すると大漁の前兆として手厚く葬る風習がある。流れ人(びと)。