あざらし【海豹】
食肉目アザラシ科の哺乳類の総称。陸上では、後肢が後方に向いたままで、前肢で体を引きずって前進する。クラカケアザラシ・ゴマフアザラシ・ゾウアザラシなど約20種が、世界各地の海洋、特に北洋に多く、淡...
あざらしし‐しょう【海豹肢症】
手足の長骨の欠損や発育不全のままで生まれる形態異常。妊娠初期のサリドマイド服用によって起こるものが知られる。短肢症。
あしか【海驢/葦鹿】
1 アシカ科の海獣。オットセイに似るが、やや大形で体長約2メートル、暗褐色。太平洋に分布。近縁のアザラシとは異なり、陸上では四肢で体を支えて歩行する。うみおそ。うみうそ。みち。 2 食肉目アシカ...
あま
愛知県西部にある市。名古屋市の西に隣接しベッドタウン化が進む。戦国期には蜂須賀正勝・福島正則・豊臣秀次らを輩出した。七宝焼き工芸が盛ん。平成22年(2010)に海部(あま)郡の七宝町・美和町・甚...
あま【海人/海士/海女/蜑】
1 海に潜って貝類や海藻をとるのを仕事とする人。男を「海士」、女を「海女」と書く。《季 春》「流木を火となし母の—を待つ/三鬼」 2 海辺に住み、魚介や海藻をとるのを業とする者。漁師。「打麻(う...
あま【海人/海士】
謡曲。五番目物。藤原房前(ふじわらのふささき)は讃岐(さぬき)国志度の浦で、わが子のために命に代えて宝珠を奪い返した母の霊に会い、供養する。
あま‐おとめ【海人少女/蜑乙女】
年若い海女(あま)。「藻塩焼きつつ—ありとは聞けど」〈万・九三五〉
あま‐おぶね【海人小舟/蜑小舟】
[名] 1 海人の乗る小舟。「白波の八重折るがうへに—はららに浮きて」〈万・四三六〇〉 2 アマオブネガイの別名。 [枕]船が停泊することを「泊(は)つ」というところから、「はつ」にかかる。...
あまおぶね‐がい【蜑小舟貝】
アマオブネガイ科の巻き貝。潮間帯にみられ、貝殻は半球形で、殻径3センチくらい。殻表は黒く、白斑がある。殻口は半月形で石灰質のふたで閉じる。
あまのかるも【海人の刈藻】
平安末期から鎌倉初期にかけて成立した物語。4巻。作者不詳。権大納言と藤壺の女御との悲恋を描く。 大田垣蓮月(おおたがきれんげつ)の歌集。明治3年(1870)発表。閑雅な詩境が平明に歌われている。