かがやき‐わた・る【輝き渡る】
[動ラ五(四)]一面に光りかがやく。「五色の光明(こうみょう)赫奕(かくやく)と—・るに」〈紅葉・二人むく助〉
剃刀(かみそり)の刃(は)を渡(わた)・る
失敗したら身を滅ぼすような、非常に危険な行動をすることのたとえ。
きき‐わた・る【聞き渡る】
[動ラ四]長い間ずっと聞く。以前からずっと聞いている。「音にのみ—・りこし宇治川の網代(あじろ)の波も今日ぞかぞふる」〈更級〉
こい‐わた・る【恋ひ渡る】
[動ラ四]長い年月のあいだ、恋い慕いつづける。「うつせみの人目を繁み石橋の間近き君に—・るかも」〈万・五九七〉
さえ‐わた・る【冴え渡る】
[動ラ五(四)] 1 光や音などが一面に澄みきる。隅々まで澄みとおる。「—・る青空のもと」「—・る笛の音」 2 頭の働きやからだの調子などがひときわはっきりする。「彼らの頭は夜が来ると一様に—・...
さき‐わた・る【咲き渡る】
[動ラ四]咲きつづける。また、あたり一面に咲く。「万代に年は来経(きふ)とも梅の花絶ゆることなく—・るべし」〈万・八三〇〉
さし‐わた・る【差し渡る】
[動ラ四]さおを差して舟で渡る。「舟にてみな—・る」〈かげろふ・上〉
さ‐わた・る【さ渡る】
[動ラ四]わたる。「雲間より—・る月のおほほしく相見し児らを見むよしもがも」〈万・二四五〇〉
しみ‐わた・る【染(み)渡る/沁み渡る】
[動ラ五(四)]隅々までしみとおる。まんべんなくしみる。「酒が五臓六腑(ごぞうろっぷ)に—・る」
しれ‐わた・る【知れ渡る】
[動ラ五(四)]人々に広く知られるようになる。「世間に—・った話」