カタル【(オランダ)catarrhe/(ドイツ)Katarrh】
粘膜の滲出(しんしゅつ)性炎症。粘液の分泌が盛んになり、上皮の剝離(はくり)、充血などもみられる。 [補説]「加答児」とも書く。
きゅうせい‐ちゅうじえん【急性中耳炎】
ウイルスや細菌の感染によっておきる中耳の炎症。風邪などの合併症として起こることが多く、小児に多くみられる。耳が痛んで鼓膜が腫れるが、ほとんどは抗生物質や非ステロイド性抗炎症薬によって治癒する。痛...
きょうまく‐えん【胸膜炎】
胸膜の炎症。結核・肺炎・インフルエンザや癌(がん)などでみられ、胸痛・呼吸困難・咳(せき)・発熱などの症状がある。胸膜腔に滲出液(しんしゅつえき)がたまる湿性肋膜炎と、たまらない乾性肋膜炎に分け...
げんけいしつ‐ぶんり【原形質分離】
植物細胞を浸透圧の高い溶液中に入れると、細胞内の水分が外部に滲出(しんしゅつ)するため原形質が収縮し、細胞壁から分離する現象。
さい‐こう【細孔】
ほそいあな。小さいあな。「地の—から滲出する乳汁」〈寅彦・ルクレチウスと科学〉
サポディラ【sapodilla】
《「サポジラ」とも》西インド諸島および中南米で栽培されるアカテツ科の常緑高木。この種の樹幹の切り傷から滲出(しんしゅつ)する乳液をチクルといい、チューインガムの原料に用いる。
しっせい‐ろくまくえん【湿性肋膜炎】
胸膜腔に滲出(しんしゅつ)液のたまる症状のみられる胸膜炎のこと。→乾性肋膜炎
しん【滲】
[音]シン(呉)(漢) [訓]にじむ しみ出る。にじむ。「滲出・滲透」
しんしゅつせい‐ちゅうじえん【滲出性中耳炎】
鼓膜の奥の中耳腔(鼓室)に滲出液が貯まる中耳炎。鼓膜の動きが悪くなり、聞こえが悪くなるが、痛みや腫(は)れなどが起きることはまれである。急性中耳炎が完治していない場合や、アレルギーなどによって耳...
とくい‐たいしつ【特異体質】
普通の体質では反応しない食物や薬物などに対して、異常な反応を起こす体質。アレルギー体質のほか胸腺(きょうせん)リンパ体質・滲出(しんしゅつ)性体質などがある。