酢(す)でさいて飲(の)・む
他人の欠点をあれこれあげて、こき下ろすたとえ。「—・むやうに言ひたいがいに言ひこめて」〈浄・卯月の潤色〉
つかみ‐づら【掴み面】
欲深い顔。また、欲ばり。「この—兄弟が、お亀女夫(めをと)を踏みつけに」〈浄・卯月の潤色〉
ひら‐づつみ【平包み/平裹み】
物を包むための正方形の布地。袱紗(ふくさ)、風呂敷など。「—どうどおろして休みける」〈浄・卯月の潤色〉
貧(ひん)の病(やまい)
貧乏のつらさを病気にたとえた語。「—に肩身もすぼり」〈浄・卯月の潤色〉
ぶん‐だ・つ【分立つ】
[動タ四] 1 区別がはっきりしている。きわだつ。「白川の流れ、西の岸根—・って」〈浮・三所世帯〉 2 他と分けて別にする。独立させる。「お亀夫婦を引き取って、—・って商ひさせ」〈浄・卯月の潤色〉
ほたえ‐じに【ほたえ死に】
ふざけた行いをしたあげくに死ぬこと。「栄耀が余ってこなた衆が—めさるるを」〈浄・卯月の潤色〉