しょう‐ほん【正本】
1 根拠となる原本。 2 歌舞伎の上演用脚本。役者のせりふや動作、大道具・小道具・衣装・音楽などを詳しく書いた筆写本。台帳。根本(ねほん)。 3 浄瑠璃・説経節・長唄などの詞章に曲節の譜を記入し...
すり‐ほん【刷(り)本/摺り本】
1 版木で印刷した本。印本。版本。 2 印刷が終わって、まだ製本してない印刷物。
するが‐ばん【駿河版】
徳川家康が駿府(すんぷ)で林羅山や崇伝(すうでん)らに命じて出版させた、日本最初の銅活字の版本。「大蔵一覧集」「群書治要」がある。
ぜん‐ぽん【善本】
1 内容のよい本。また、校訂・注釈などが行き届いている本。「—をテキストに選ぶ」 2 書誌学で、本文の系統が古く、保存状態のよい写本や版本。 3 仏語。 ㋐仏の悟りを得るもとになる善根功徳。 ㋑...
たんろく‐ぼん【丹緑本】
江戸時代、寛永(1624〜1644)から元禄(1688〜1704)ごろに刊行された古浄瑠璃・幸若舞曲・仮名草子などの挿絵入り版本。丹(赤)・緑・黄などの色を彩色。えどりぼん。たんりょくぼん。
だいえい‐はくぶつかん【大英博物館】
《British Museum》ロンドンにある国立博物館。1753年設立、1759年開館。エジプト・ギリシャ・アジア各地の美術品・文化史資料を所蔵。古文書・古版本を収蔵する図書館は、1972年に...
テキスト【text】
《「テクスト」とも》 1 書物の本文。版本や写本の本文。また、原典・原本。「複数の—が伝わる説話」「—クリティック」 2 教材とする書物。教科書。テキストブック。「放送講座の—」 3 コンピュー...
でん‐ぽん【伝本】
ある文献の、現在まで伝わっている写本または版本。
ドチリナ‐キリシタン【(ポルトガル)Doctrina Cristão】
キリシタン版の一。イエズス会の宣教師たちの手に成るキリスト教の教理問答書。16、7世紀の日本語の音韻・語法の体系の研究上、また日本印刷文化史上貴重な資料。現存する版本は、文禄元年(1592)に天...
なら‐ばん【奈良版】
鎌倉時代に、奈良地方の諸大寺が出版した版本の総称。東大寺・西大寺・唐招提寺・法隆寺などのものをいい、大部分が仏典。平安時代からの興福寺版を含めていうこともある。