ものげ‐な・し【物気無し】
[形ク]それと認めるほどのものでもない。たいしたこともない。「懸想人の、いと—・き足もとを見つけられてはべらむ時」〈源・夕顔〉
もの‐こいし・い【物恋しい】
[形][文]ものこひ・し[シク]なんとなく恋しい。「どことはなく—・いような心持がする」〈三重吉・桑の実〉
もの‐こころぼそ・し【物心細し】
[形ク]なんとなく心細い。「—・く、例ならぬ心地なむするを」〈源・薄雲〉
もの‐ごい【物乞い】
[名](スル)他人に物を恵んでくれるように頼むこと。また、その人。乞食(こじき)。
もの‐ごころ【物心】
世の中の物事や人間の感情などについて理解できる心。分別。「—が付く」
物心(ものごころ)が付(つ)・く
幼児期を過ぎて、世の中のいろいろなことがなんとなくわかりはじめる。「—・くころからピアノを習っている」
もの‐ごし【物腰】
人に接するときの、言葉遣いや身のこなし。「—の柔らかい人」
もの‐ごし【物越し】
間に物を隔てていること。物を隔てて何かをすること。「—に話をする」
もの‐ごと【物事】
物と事。もろもろの物や事柄。「—の加減を知る」「—の順序をわきまえる」
もの‐ごのみ【物好み】
えり好みをすること。また、物好きであること。「—の激しい人」