もの‐づくり【物作り】
《「ものつくり」とも》物を作ること。特に、熟練した技術者がその優れた技術で精妙を極めた物を作ること。
もの‐づけ【物付け】
連歌・連句の付合(つけあい)手法の一。前句の中の事柄または言葉に縁を求めて付ける方法。→詞(ことば)付け →心付け
もの‐づつみ【物慎み】
遠慮すること。控え目にすること。「世の人に似ず、—をし給ひて」〈源・夕顔〉
もの‐とい【物問ひ】
1 物事をたずね聞くこと。安否をたずねること。「—などすれば三人ばかり、やまひごと、くぜちなどいひたり」〈かげろふ・下〉 2 占い。卜占(ぼくせん)。「—、何やかやと」〈狭衣・二〉
もの‐と・う【物問ふ】
[動ハ四]うらなう。「おびただしき物のさとしどもあれば、—・はせ給ふに」〈狭衣・二〉
もの‐とがめ【物咎め】
気にすること。とがめだてをすること。「—する犬の声絶えず」〈源・浮舟〉
物(もの)ともせず
問題にもしない。なんとも思わない。「周囲の反対を—ひたすら意志を通した」
もの‐とり【物取り】
他人の物を盗み取ること。また、その人。泥棒。「—に入られる」
もの‐どお・し【物遠し】
[形ク] 1 遠い。遠く離れている。「かやうの人も、おのづから—・からで、ほの見奉る」〈源・須磨〉 2 よそよそしい。「いと静かに、—・きさましておはするに」〈源・紅葉賀〉
もの‐なげか・し【物嘆かし】
[形シク]なんとなく嘆かわしい。「なほつねに—・しく、世の中、心にあはぬ心地して」〈枕・三一五〉