とく‐い【特異】
[名・形動] 1 特別に他とちがっていること。また、そのさま。「彼はこの会社では—な存在だ」 2 特にすぐれていること。また、そのさま。「—な才能の持ち主」 [派生]とくいさ[名]
とくいエックスせん‐パルサー【特異X線パルサー】
X線パルサーのうち、自転周期が2〜11秒、磁場が通常の中性子星より10〜1000倍程度強い天体。突発的な増光は見られず、ほぼ定常的に熱的なX線が観測される。AXP(anomalous X-ray...
とくい‐かい【特異解】
n階の微分方程式について、一般解の形で表せない解。積分定数が含まれず、かつ、特殊解でもないものを指す。
とくい‐しょうわくせい【特異小惑星】
多くの小惑星が含まれる小惑星帯とは異なる軌道をもつ小惑星の総称。軌道長半径が木星軌道より外側にあるケンタウロス族、アポロ群・アモール群・アテン群などの地球近傍小惑星、軌道傾斜角が90度以上の逆行...
とくい‐じどう【特異児童】
教育上特別な配慮を要する児童。心身障害児・学業不振児など。広義には、天才児・英才児を含めることもある。
とくい‐せい【特異性】
1 そのものに備わっている特殊な性質。特殊性。 2 抗体の、特定の抗原とだけ反応する性質。また、酵素の、特定の基質と結合することによってだけ作用する性質。
とくい‐せい【特異星】
通常の恒星と異なる特殊なスペクトルを示す星の総称。外層大気の化学組成の違いに由来するものと、大気の構造や運動に起因するものなどがある。前者の代表例は化学特異星、後者の代表例はウォルフライエ星が知...
とくい‐たいしつ【特異体質】
普通の体質では反応しない食物や薬物などに対して、異常な反応を起こす体質。アレルギー体質のほか胸腺(きょうせん)リンパ体質・滲出(しんしゅつ)性体質などがある。
とくい‐てん【特異点】
1 曲線・曲面上で、接線や接平面が存在しないか二つ以上ある点。 2 重力の固有の大きさが無限大になってしまう点。ブラックホールは宇宙の特異点である。時空の特異点。 3 ⇒技術的特異点
とくいてん‐ていり【特異点定理】
物理的に妥当な状況(空間におけるエネルギーが正など)を考えると、一般相対性理論が破綻(はたん)する密度または時空の曲率が無限大となる特異点が存在すること。たとえばブラックホールの内部には特異点が...