せば‐が・る【狭がる】
[動ラ四]せまいと感じる。せまそうにする。「強ひて—・りいづれば」〈枕・三五〉
せば・し【狭し】
[形シク]「せばい」に同じ。「みさごゐる磯まに生ふる松の根の—・しく見ゆる世にもあるかな」〈堀河百首〉
せば‐せば・し【狭狭し】
[形シク] 1 非常にせまい。せまくるしい。窮屈だ。「道—・しうて両方が険阻で」〈史記抄・孫呉伝〉 2 心がせまい。狭量だ。「大キナ国ヲ治ムル者ワ—・シウシテワカナワヌ」〈天草版金句集〉
せば‐ま・る【狭まる】
[動ラ五(四)]間隔が詰まる。狭くなる。「相手との距離が—・る」「川幅が—・る」
せば・む【狭む】
[動マ下二]「せばめる」の文語形。
せば・める【狭める】
[動マ下一][文]せば・む[マ下二] 1 間隔を詰める。せまくする。「前車との間隔を—・める」「範囲を—・める」 2 苦しめる。また、肩身のせまい思いをさせる。「世に—・められて苦しむ人は」〈読...
せま・い【狭い】
[形][文]せま・し[ク]《「せばい」の音変化》 1 面積が小さい。空間に余裕がない。「視界が—・い」「—・い部屋」⇔広い。 2 間隔に余裕がない。幅が小さい。「—・い道」「入り口が—・い」⇔広...
せま‐えり【狭襟】
和服の長着で、背中央から襟先まで約5.5センチの幅に仕立てた襟。男物・子供物、女物の普段着などに用いる。
せまきもん【狭き門】
《原題、(フランス)La Porte étroite》ジードの長編小説。1909年刊。キリスト教的禁欲主義のために従弟ジェロームへの愛を断念し、人知れず死んでいくアリサの悲劇を描く。
せまき‐もん【狭き門】
[連語] 1 キリスト教で、救いに至る道が困難であることをたとえた語。マタイによる福音書7章およびルカによる福音書13章のイエスの言葉による。 2 競争者が多くて就職や入学などがむずかしいことの...