けん‐じょう【献上】
[名](スル) 1 主君や貴人に物を差し上げること。奉ること。「特産の品を—する」 2 点数をとられること。「失策で二点を—した」 3 「献上博多」の略。
けんじょう‐がし【献上菓子】
1 主君や貴人など身分の高い人に差し上げる菓子。 2 室町時代、白砂糖を用いて作った上等な菓子。白砂糖の使用は身分の高い者だけに限られていたため、一般の雑菓子(ぞうがし)に対していう。
献上(けんじょう)の鴨(かも)
《江戸時代、将軍に献上する鴨の足を白い紙で包んだところから》着物に似合わず、足袋(たび)や履物をりっぱにしている者を、ののしっていう語。
けんじょう‐はかた【献上博多】
《藩主黒田侯が江戸幕府に献上したところから》博多織の帯地の上等なもの。中央に独鈷(とっこ)形の文様が織り出してある。
けんじょう‐もの【献上物】
献上する品物。特に江戸時代、将軍が朝廷に、また、諸侯が将軍へ献上した品物。献物(けんもつ)。献上品。