献上(けんじょう)の鴨(かも)
《江戸時代、将軍に献上する鴨の足を白い紙で包んだところから》着物に似合わず、足袋(たび)や履物をりっぱにしている者を、ののしっていう語。
けんじょう‐はかた【献上博多】
《藩主黒田侯が江戸幕府に献上したところから》博多織の帯地の上等なもの。中央に独鈷(とっこ)形の文様が織り出してある。
けんじょう‐もの【献上物】
献上する品物。特に江戸時代、将軍が朝廷に、また、諸侯が将軍へ献上した品物。献物(けんもつ)。献上品。
けん‐のう【献納】
[名](スル)神仏・国家・公共団体などに、金品を差し上げること。奉納。献上。
けん‐もつ【献物】
神仏などに奉る品物。献上品。
こううんきこう【耕雲紀行】
室町時代の紀行文。1冊。花山院長親著。応永25年(1418)、足利義持の伊勢参宮に随行した筆者が紀行文の形にまとめ、応永26年(1419)献上したもの。
こう‐ば【貢馬】
みつぎものとして馬を献上すること。また、その馬。
こう‐もつ【貢物】
献上する品物。みつぎもの。こうぶつ。
ことしろぬし‐の‐かみ【事代主神】
出雲神話の神。大国主命の子。国譲りに際して父に国土の献上を勧めた。壬申(じんしん)の乱のとき、高市県主許梅(たけちのあがたぬしこめ)に神懸かりして託宣した話が、日本書紀にみえる。
こ‐もの【籠物】
かごに入れた果物。木の枝につけて、献上物または儀式のときなどに用いる。「その日の御前の折櫃物(をりびつもの)、—など」〈源・桐壺〉