まれ‐もの【稀者】
その道にかけてたぐいまれな人。「花の巷(ちまた)の—とは、其挙動(とりなし)にも知られたり」〈逍遥・当世書生気質〉
みずみず‐し・い【瑞瑞しい/水水しい】
[形][文]みづみづ・し[シク]光沢があって若々しい。また、新鮮で生気がある。「—・い野菜」「—・い肌」「—・い感性」 [派生]みずみずしさ[名]
みみ‐たぶ【耳朶/耳埵】
[名・形動] 1 耳の下に垂れ下がったやわらかな部分。じだ。みみたぼ。みみたび。 2 《1の厚いのを福相とする俗説から》福運があること。また、そのさま。「ちっと—な当りがあるから」〈逍遥・当世書...
むし‐け【虫気】
1 子供が寄生虫などによって腹痛・ひきつけ・かんしゃくなどを起こすこと。 2 痛みを伴う腹の病気。腹の中にすむ三尸(さんし)の虫によって起こると考えられた。「雨にうたれて、持病の—などが起りやし...
胸(むね)を冷(ひ)や・す
不安や危険を感じてぞっとする。肝を冷やす。「流石の鉄面皮(ずうずうしき)悪婆といえども、争(いか)でか—・さざらん」〈逍遥・当世書生気質〉
目(め)が死(し)んで◦いる
生気のない目をしている。うつろな目つきである。
めった【滅多】
[形動][文][ナリ]《「めた」と同語源。「滅多」は当て字》 1 思慮の浅いさま。軽率であるさま。「—なことを言って怒らせてはまずい」 2 ごく当たり前であるさま。並大抵。「—なことでは驚かない...
めっ‐ぽう【滅法】
[名]仏語。 1 因縁によって生じたのではないもの。無為法。 2 涅槃(ねはん)のこと。 [形動][文][ナリ]道理にはずれるさま。常識を超えているさま。「是豈—なる間違いにあらずや」〈逍遥...
め‐の‐こ【女の子】
1 おんなの子。「ここらの村の、—とは見えず」〈逍遥・当世書生気質〉 2 おんな。⇔男(お)の子。「—当年に績(う)ませざることあれば」〈継体紀〉
目(め)引(ひ)き袖(そで)引(ひ)き
声を出さずに、目で合図したり袖を引いたりして、相手に自分の意志を知らせるさま。「—して笑うが人情」〈逍遥・当世書生気質〉