たのくさ‐とり【田の草取り】
田植えのあと、田に生える雑草を取り除くこと。田草取り。《季 夏》
た‐の‐み【田の実】
1 稲の実。和歌では多く「頼み」に掛けて用いる。たのむ。「のちまきの遅れて生ふる苗なれどあだにはならぬ—とぞ聞く」〈古今・物名〉 2 租税。「この秋の—を、おさめ果つるをまちて」〈読・弓張月・拾遺〉
た‐の‐む【田の実】
《「たのみ」の音変化》 1 「田の実(み)1」に同じ。 2 「田の実(む)の祝い」の略。また、その祝いの贈答品。 3 陰暦8月1日の異称。
た‐の‐む【田の面】
「たのも」の音変化。和歌などで「頼む」に掛けて用いる。「みよしのの里は荒れにし秋の野に誰を—の初雁の声」〈夫木・一二〉
たのむ‐の‐いわい【田の実の祝(い)】
1 陰暦8月1日、稲の初穂を田の神・氏神などに供える穂掛けの行事。また、贈り物を相互に取り交わした民間行事。田の実の節。 2 《「たのむ」が「頼む」に通じるところから》主君に太刀・馬・唐物などを...
たのむ‐の‐かり【田の面の雁】
田に下りている雁(がん)。和歌などで、多く「頼む」に掛けて用いる。「わが方によると鳴くなるみ吉野の—をいつか忘れむ」〈伊勢・一〇〉
たのむ‐の‐せち【田の実の節】
「田の実(む)の祝い」に同じ。
た‐の‐も【田の面】
田のおもて。田の表面。「—に水あふれ」〈独歩・武蔵野〉
た‐はた【田畑/田畠】
田と畑。でんばた。
たはら【田原】
愛知県南東部、渥美(あつみ)半島を占める市。渡辺崋山ゆかりの史跡や縄文期の人骨出土で知られる吉胡(よしご)貝塚がある。平成15年(2003)田原町、赤羽根町が合併して成立。同17年に渥美町を編入...