こうじょう‐せん【甲状腺】
喉頭(こうとう)の下方、気管の前方にある蝶(ちょう)形の内分泌腺。甲状腺ホルモンを分泌して物質代謝を促し、身体の成熟を促進させる。
こうじょうせん‐がん【甲状腺癌】
甲状腺に癌腫が形成される病気。分化癌(乳頭癌・濾胞癌)・髄様癌・未分化癌・悪性リンパ腫などの種類があり、病態や悪性度が異なる。約80パーセントを占める乳頭癌や10〜15パーセントを占める濾胞癌の...
こうじょうせんきのうこうしん‐しょう【甲状腺機能亢進症】
甲状腺の機能が異常に亢進した状態。血中の甲状腺ホルモンが過剰となり、それによる症状が現れる。バセドー病はその代表。甲状腺ホルモン過剰症。
こうじょうせんきのうていか‐しょう【甲状腺機能低下症】
甲状腺の機能が低下した状態。血中の甲状腺ホルモンが減少し、それによる症状が現れる。乳幼児期のクレチン病、大人では粘液水腫となる。甲状腺ホルモン過少症。
こうじょうせん‐しげきホルモン【甲状腺刺激ホルモン】
脳下垂体の前葉から分泌されるホルモン。甲状腺ホルモンの生成・分泌を促す。サイロトロピン。チロトロピン。TSH(thyroid-stimulating hormone)。
こうじょうせん‐しゅ【甲状腺腫】
甲状腺にはれが生じている状態。
こうじょうせん‐シンチ【甲状腺シンチ】
⇒甲状腺シンチグラフィー
こうじょうせん‐シンチグラフィー【甲状腺シンチグラフィー】
甲状腺に集まる放射性医薬品を投与して、その分布を画像化する検査。バセドー病・橋本病・甲状腺腫瘍などの診断に用いられる。甲状腺シンチ。甲状腺シンチグラム。→シンチグラフィー
こうじょうせん‐シンチグラム【甲状腺シンチグラム】
⇒甲状腺シンチグラフィー
こうじょうせん‐ひばく【甲状腺被曝】
体内に取り込まれた放射性ヨウ素が甲状腺に蓄積して、甲状腺が放射線にさらされること。内部被曝の一種。甲状腺がんの原因となる。