かた‐じ【片字】
1 名前の中の一字。片名。「先輩高名の女郎の—をとり、新造の女郎にあやからしめん」〈色道大鏡・一一〉 2 書道で、字画の一部を省略して略字としたもの。
きろく‐がき【記録書(き)】
記録文などに多く用いられた、一種の略字。漢字の字画の一部を用い、醍醐(だいご)を酉酉、菩薩(ぼさつ)を𦬇と書く類。抄物(しょうもつ)書き。
ささてん‐ぼだい【/𦬇点菩提】
仏書などの書写に使われる略記法で、「菩薩」を表す略字「𦬇(ささぼさつ)」の右脇下に点を打って菩提を表す字。
ささ‐ぼさつ【𦬇/𦬇菩薩】
「菩薩」の2字の草冠を合わせて「𦬇」とだけ書いた字。「菩薩」の略字として、仏書などの書写に多く使われる。片仮名の「サ」を重ねたように見えるのでいう。
さん【傘】
[常用漢字] [音]サン(呉)(漢) [訓]かさ からかさ 〈サン〉 1 かさ。「傘下/鉄傘・落下傘」 2 (略字「仐」の分析から)八十歳。「傘寿」
〈かさ(がさ)〉「雨傘・番傘・日傘」
さん‐じゅ【傘寿】
《傘(からかさ)の略字「仐」が八十と読めるところから》80歳のこと。また、その祝い。
しん‐じたい【新字体】
漢字の字体で、古くから使われていた形を改めて、新たに用いられるようになった字体。特に、国語審議会が昭和24年(1949)告示の当用漢字字体表のうち、以前に正字とされていた形に代えて、略字や俗字・...
じ【字】
[音]ジ(呉) [訓]あざ あざな [学習漢字]1年 〈ジ〉 1 言葉を書き表す記号。「字画・字形・字書/印字・英字・活字・漢字・欠字・誤字・国字・習字・数字・正字・点字・文字(もじ・もんじ)...
じょうよう‐かんじ【常用漢字】
1 大正12年(1923)文部省臨時国語調査会が発表した日常語一般に使用される1962字の漢字とその略字154字。 2 内閣告示の「常用漢字表」にあげられた漢字。一般の社会生活で漢字を使用する際...
せい‐じ【正字】
1 正しい書き方をした漢字。誤字・当て字に対していう。 2 略字・俗字などに対して、正式の字。また、当用漢字・常用漢字の新字体に対して、そのもとの字。「円」に対する「圓」、「当」に対する「當」の...