ばん‐しゅ【番衆】
1 「ばんしゅう(番衆)」に同じ。「折節—もなかりけり」〈伽・唐糸さうし〉 2 番をする人。番人。「つくり庭をあまり人の見たがるいやさに、—置かれたれば」〈咄・醒睡笑・三〉
ばん‐しゅう【番衆】
幕府・朝廷・大名家などで、殿中や館に交代で宿直・勤番して、警備や雑務に当たった者。番方。ばんしゅ。
ばん‐しょ【番所】
1 番人が詰めている所。ばんどころ。 2 江戸時代、交通の要所に設けて、通行人や船舶などを見張り、積み荷の検査や税の徴収などを行った所。御番所。ばんどころ。 3 江戸時代の町奉行所。江戸の南北町...
ばん‐しん【番新】
「番頭新造」の略。「この中年増がいわゆる—というのであろう」〈鴎外・ヰタ‐セクスアリス〉
ばん‐じゅう【番重】
餅菓子やパンなどを並べて入れる、長方形の浅い箱。
ばん‐じょう【番上】
1 律令制で、当番の日に官庁に出勤すること。また、そのような位の低い官職。毎日出勤する長上(ちょうじょう)に対する語。分番。 2 順番に交代して勤務すること。「大坂—交替の頃にさきだちて」〈折た...
ばん‐じょう【番匠】
《「ばんしょう」とも》 1 古代、大和や飛騨などの国から交代で朝廷に仕え、木工寮(もくりょう)に属して宮廷の建築に従事した職人。 2 木造の建物をつくる職人。大工。
ばんじょう‐がさ【番匠笠】
《大工が用いたところから》竹の皮で作った粗末な大ぶりの笠。ばっちょうがさ。ばっちがさ。
ばんじょう‐がわ【番匠川】
大分県南部を流れる川。佩楯(はいたて)山(標高754メートル)南麓の三国峠(標高664メートル)付近に源を発し、九州山地東部を東流して佐伯(さいき)湾に注ぐ。長さ38キロ。中流域にある小半(おな...
ばんじょう‐ばこ【番匠箱】
大工の道具箱。