やと‐びょう【野兎病】
野兎病菌によりノウサギ・ネズミ・リスなどの間で流行する病気。人間にも感染し、悪寒・発熱・関節痛・嘔吐(おうと)・リンパ節の腫(は)れなどの症状を呈する。大正時代に福島県の内科医の大原八郎が発見し...
やまい【病】
1 病気。わずらい。「胸の—」 2 欠点。短所。悪い癖。「酒を飲みすぎるのが彼の—だ」 3 気がかり。心配。苦労の種。「旦那の—になされた中国、北国(=米)残らず売って」〈浄・歌念仏〉 4 詩歌...
病(やまい)革(あらた)ま・る
病気が重くなる。危篤状態になる。
やまい‐け【病気】
病気らしい気配。病気の気味。「—の無い匂ひなり菊の花/千梅」〈俳諧新選〉
病(やまい)膏肓(こうこう)に入(い)・る
《「膏」も「肓」も、病気がそこに入ると、治療しにくい所。中国、春秋時代、晋の景公が病気になったとき、病気の精が二人の子供となって膏と肓に逃げこんだので、病気が治らなかったという「春秋左伝」成公一...
やまい‐だ【病田】
耕作したり所有したりすると、病気になるとか不幸になるとかいわれる田。
やまい‐づか・す【病付かす】
[動サ四] 1 病気にかからせる。また、悩ます。苦します。「何ぢゃい、おどれ—・しくさるな」〈滑・膝栗毛・八〉 2 因縁をつける。悪口をいう。「わりゃでんどへは出られぬ身分ぢゃあらふがな、と—・...
やまい‐づ・く【病付く】
[動カ四]《古くは「やまいつく」》病気になる。病みつく。「母に侍りし人は、やがて—・きて程も経ず隠れ侍りにしかば」〈源・橋姫〉
病(やまい)に主(ぬし)なし
病気は貴賤上下を問わずだれにでも取りついていくことのたとえ。病にしゅうなし。
病(やまい)は気(き)から
病気は、その人の心の持ち方しだいで軽くもなるし、また重くもなるということ。