ひゃく‐しょう【百姓】
1 農業に従事する人。農民。 2 農業をすること。農作業をすること。「代々—をする家」 3 あかぬけない人や情趣を解さない人をののしっていう語。 4 江戸時代、特に本百姓(ほんびゃくしょう)のこ...
ひゃくしょう‐いっき【百姓一揆】
江戸時代、農民が領主・代官の悪政や過重な年貢に対して集団で反抗した運動。暴動・強訴(ごうそ)・越訴(おっそ)・逃散(ちょうさん)・打ち毀(こわ)しなど種々の形をとった。
ひゃくしょう‐うけ【百姓請】
中世、荘園領主に対し、荘園の年貢・公事(くじ)を惣村(そうそん)が請け負ったこと。村民の自治・団結が強化されたことによる。地下請(じげうけ)。
ひゃくしょう‐おうらい【百姓往来】
往来物の一。江戸時代、農民の子供に文字や知識を教えるために作られた教科書。
ひゃくしょう‐だい【百姓代】
江戸時代、地方(じかた)三役の一。中期以降に登場し、村民代表として名主(なぬし)・組頭による村政運営を監視する立場にあった。
ひゃくしょう‐ぶん【百姓分】
百姓の身分。農民の階級。「—の人ながら、少し由ある方の娘」〈浮・三代男・二〉
ひゃくしょう‐もの【百姓物】
狂言の分類の一。年貢を上納しにきた百姓をシテとする脇狂言。「筑紫奥(つくしのおく)」「佐渡狐」など。
ひゃくしょう‐や【百姓家】
農民の住む家。農家。
ひゃくしょう‐よみ【百姓読み】
漢字を旁(つくり)や偏(へん)の音から勝手に類推して我流に読むこと。また、その読み方。「絢爛(けんらん)」を「じゅんらん」、「懶惰(らんだ)」を「らいだ」と読む類。
ひゃく‐じ【百事】
さまざまなこと。また、すべてのこと。万事。「東京の事であるから—それぞれの機関が備って居て」〈子規・墨汁一滴〉