き‐どくが【黄毒蛾】
ドクガ科の昆虫。翅(はね)は全体に黄色で茶色の斑紋(はんもん)があり、開張は3センチくらい。幼虫は黒褐色で背に橙色の線がある。幼虫・成虫とも毒毛をもち、人が触れると皮膚炎を起こす。
キナ【(オランダ)kina】
アカネ科キナ属の常緑高木の総称。葉は卵形・長楕円形や披針形で、対生。花は淡紅紫色や淡黄色。樹皮からキニーネが得られる。南米コロンビアからボリビアにかけてのアンデス山地原産。キナのき。→キナ皮(ひ...
キナ‐アルカロイド【(ドイツ)Chinaalkaloid】
キナの樹皮に含まれるアルカロイドの総称。キニーネのほか、キニジン・シンコニン・シンコニジンなど。
キナ‐エキス
《(和)kina(オランダ)+extract(オランダ)》キナ皮(ひ)をアルコールに浸し、濾過(ろか)・蒸発させて作ったエキス。苦く、健胃薬に用いた。
キナ‐さん【キナ酸】
キナ皮、コーヒーの種子、クランベリーの実などに多く含まれるカルボン酸の一種。19世紀にキナ皮より単離され、マラリア特効薬キニーネの原料となった。植物体において、芳香族化合物の前駆物質として機能する。
キナ‐チンキ
《(和)kina(オランダ)+tinctuur(オランダ)》キナ皮(ひ)をアルコールに浸して製した赤色の液。苦味があり、健胃薬に用いられた。
キナ‐ひ【キナ皮】
キナの樹皮を乾燥させたもの。苦味健胃薬やマラリアの特効薬キニーネの原料。
キニーネ【(オランダ)kinine】
キナの樹皮に含まれる主要なアルカロイド。マラリア治療の特効薬として知られ、塩酸塩・硫酸塩が用いられる。白色の結晶で、味はきわめて苦い。キニン。 [補説]「規尼涅」とも書く。
きぬ【衣】
1 衣服。着物。ころも。「歯に—着せずものを言う」 2 古代、上半身を包むものの総称。平安時代の装束では、上着と肌着との間に着た衣服。袿(うちき)や衵(あこめ)など。 3 皮膚、動物の羽毛や皮、...
きぬ‐かつぎ【衣被ぎ】
1 《女房詞から》小粒の里芋を皮のままゆでるか蒸すかしたもの。皮をむき、塩などをつけて食べる。《季 秋》 2 ⇒きぬかずき