いそのかみささめごと【石上私淑言】
江戸中期の歌論書。3巻。本居宣長(もとおりのりなが)著。宝暦13年(1763)成立。歌の本質や起源などを問答体で記す。
いそのかみ‐じんぐう【石上神宮】
天理市布留町にある神社。祭神は布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)。拝殿は国宝。石上振神宮。布留社(ふるのやしろ)。
いそのかみ‐でら【石上寺】
天理市にあった寺。寺跡については、遍昭(へんじょう)・素性(そせい)ゆかりの布留の良因寺、石上にあった在原(ありわら)寺など諸説がある。[歌枕]
いそのかみ‐の‐ちゅうなごん【石上中納言】
竹取物語の登場人物で、かぐや姫に求婚する貴公子の一人。姫に燕(つばくらめ)の子安貝を求められ、自らそれを取ろうとして失敗、負傷して死ぬ。石上のまろたり。
いそ‐まくら【磯枕/石枕】
水辺の石を枕にすること。旅寝をすること。「波に萎(しを)るる—、海人(あま)の苫屋(とまや)に共寝して」〈謡・敦盛〉
いろう‐ざき【石廊崎】
静岡県、伊豆半島南端の岬。海食を受けた断崖が続く。灯台・石室(いろう)神社がある。石室崎。
いわ‐い【岩井/石井】
岩の間からわき出る泉を井としたもの。「—汲むあたりの小笹(をざさ)玉こえてかつがつ結ぶ秋の夕露」〈新古今・夏〉
いわ‐が‐ね【岩が根/石が根】
1 イラクサ科の落葉低木。暖地に自生し、高さ約2メートル。枝は斜めに伸び、暗紫色。葉は長楕円形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。雌雄異株。小花が球状に群がってつく。胡椒木(こしょうぼく)。やぶま...
いわ‐き【岩城/石城】
1 岩で囲まれた、石のとりでのような所。岩窟(がんくつ)。 2 棺を納める石室。「事しあらば小泊瀬(をはつせ)山の—にも隠らば共にな思ひ我が背」〈万・三八〇六〉
いわ‐き【岩木/石木】
1 岩石と樹木。 2 感情を持たないもののたとえ。木石(ぼくせき)。「だれが—だと思うもんか」〈逍遥・当世書生気質〉 3 亜炭の古称。