そら‐め【空目】
[名](スル) 1 実際にはないものが見えたような気がすること。「見たと思ったが、—だったのかも知れない」 2 ひとみを上にあげて見ること。うわめ。「もんは安心してよこになり、—をして」〈犀星・...
そら‐め・く【空めく】
[動カ四]確かでないようにみえる。浮わついた感じがする。「宮仕へせず—・きたりとて」〈平中・一〉
そらめ‐づかい【空目使い/空目遣い】
[名](スル) 1 どこを見ているのかわからないような、うつろな目つきをすること。 2 上目を使うこと。うわめづかい。
空目(そらめ)を使(つか)・う
上目で見る。上目使いをする。「—・って暫く天井を見詰めながら」〈虚子・俳諧師〉
そら‐ものがたり【空物語】
とりとめもない物語。でたらめな物語。「雨にもさはらず詣(ま)できて、—などしける男の」〈後撰・恋五・詞書〉
そら‐もよう【空模様】
1 空のようす。天候のぐあい。「雨になりそうな—」 2 事の成り行き。情勢。「険悪な—」
そら‐やみ【空病み】
にせの病気。仮病(けびょう)。「その時この女房は—をして」〈伽・さいき〉
そら‐ゆめ【空夢】
見もしないのに、見たように作り上げて人に話す夢。また、正夢(まさゆめ)と違って、現実には夢で見たようにならなかった夢。「そは必ずしも漠然たる—ではなかったろう」〈柳田・山の人生〉
そら‐よい【空酔い】
[名](スル)航空機の動揺のために気分が悪くなり、頭痛・吐き気などがすること。→乗り物酔い
そら‐よみ【空読み】
文句をそらんじて読むこと。暗唱。「大般若—を好みて業となし」〈古事談・三〉