たち‐く・く【立ち潜く】
[動カ四]間をくぐる。くぐって行く。「あしひきの木(こ)の間—・くほととぎすかく聞きそめて後恋ひむかも」〈万・一四九五〉
たち‐くたび・れる【立ち草臥れる】
[動ラ下一][文]たちくたび・る[ラ下二]長い時間立ちつづけて疲れる。「電車で—・れる」
たち‐くだ・る【立ち下る】
[動ラ四]程度が低くて劣る。「その人ならず—・れる際(きは)には」〈源・若菜上〉
たち‐くらみ【立(ち)暗み/立ち眩み】
[名](スル)《「たちぐらみ」とも》立ち上がるときに、または立っているときに急にめまいがすること。また、そのめまい。「風呂あがりに—する」
たち‐ぐい【立(ち)食い】
[名](スル)立ったままでものを食べること。「—そば」
たちぐい‐そば【立(ち)食い蕎麦】
立ったままで食べるそば。また、そのような形式でそばや丼ものを提供する店のこと。
たち‐ぐされ【立(ち)腐れ】
[名](スル)草木などが立ったままで腐ること。また、建物などが手入れをしないために荒れ朽ちてしまうこと。
たち‐げ【立(ち)毛】
1 農作物の収穫する前の状態。「金では取れないと見ると帳場は—の中に押収してしまう」〈有島・カインの末裔〉 2 寝ないで立っている毛。
たち‐げいこ【立(ち)稽古】
演劇の稽古で、台本の読み合わせのあと、実際に立って各自の動作・表情をつけながら練習すること。
たちげ‐さしおさえ【立(ち)毛差(し)押(さ)え】
小作料が滞納または不納のとき、その代償として地主が、刈り取る前の小作地の稲を差し押さえること。青田差し押さえ。