ゆう‐ひつ【右筆/祐筆】
1 筆をとって文を書くこと。 2 武家の職名。文書・記録の作成をつかさどった。江戸幕府の奥右筆・表右筆など。 3 文筆に長じている者。また一般に、文官。「われ—の身にあらず」〈平家・一〉
ゆう‐ひつ【雄筆】
力強く勢いのよい筆づかい。また、そのように書いたもの。
ゆみ‐ふで【弓筆】
1 弓と筆。文武。「—の道」 2 あとにとどめておくべき武者の記録。「後記にも佳名をとどむべき—の跡なるべけれ」〈謡・八島〉
よう‐ひつ【用筆】
1 筆を用いること。また、その使い方。筆づかい。運筆。 2 使用する筆。
らく‐ひつ【落筆】
[名](スル) 1 筆をとって書画を書くこと。 2 たわむれがき。落書き。
らん‐ぴつ【乱筆】
文字を乱雑に書くこと。また、その文字。手紙で自分の筆跡をへりくだっていう語としても用いる。「—乱文にて失礼いたします」
りゃく‐ひつ【略筆】
[名](スル) 1 要点以外を省略して書くこと。また、その文章。省筆。略文。 2 文字の点画を略して書くこと。また、その文字。略字。
りょう‐ひつ【良筆】
1 よい筆。また、美しい筆跡。 2 すぐれた文章。
れい‐ひつ【麗筆】
美しい筆跡。また、美しい文章。
ろう‐ひつ【弄筆】
1 文を必要以上に飾って書くこと。 2 事実を曲げて書くこと。曲筆。