ご‐ひつ【五筆】
口に1本をくわえ、両手・両足に各1本ずつ筆を持って同時に書をかくこと。昔、弘法大師が行ったという。「—の芸をほどこし、さまざまの神異ありしかば」〈神皇正統記・嵯峨〉
ごめん‐ひつ【御免筆】
御家流(おいえりゅう)。また、その免許を受けた者。
さいしき‐ふで【彩色筆】
彩色に用いる毛の柔らかい筆。
さい‐ひつ【彩筆】
1 色を塗るのに用いる筆。 2 美しい筆。転じて、美しく彩られた絵や文章。
さい‐ひつ【才筆】
うまい文章。また、文章を書く才能。文才。「—を振るう」
さい‐ひつ【細筆】
[名](スル) 1 細字用の穂の細い筆。ほそふで。 2 字を細かく書くこと。細書。 3 細かいことまで詳しく書くこと。「事件の状況を—する」
さっ‐ぴつ【擦筆】
1 水墨画で、半乾きの筆を用いてかすれを生じさせる手法。渇筆。 2 吸い取り紙やなめし革などを巻いて筆のように作ったもの。パステル画や木炭画の画面をこすって、線を和らげたりぼかしたりするのに用い...
さ‐ひつ【左筆】
書を右筆(ゆうひつ)というのに対し、書き絵の模様。ふつう、尻鞘(しりざや)や下鞍(したぐら)などに描かれたものをいい、虎(とら)の斑紋を極彩色に表したものが多い。
さん‐ぴつ【三筆】
三人の能書家。 平安初期の嵯峨天皇・橘逸勢(たちばなのはやなり)・空海。 世尊寺流の三筆として、藤原行成・藤原行能・藤原行尹(ゆきただ)。 寛永の三筆として、近衛信尹(このえのぶただ)・本...
さん‐ぴつ【算筆】
算術と習字。計算をすることと文字を書くこと。「ただ—に達者だという事の外に、大した学問も才幹もない彼が」〈漱石・道草〉