さく【簀】
1 簀(す)の子。す。 2 竹や木を編んで作った敷物。主に寝台の上に敷く。たかむしろ。
簀(さく)を易(か)う
「易簀(えきさく)」に同じ。
す【簀】
割り竹・葦(あし)などを粗く編んだもの。「—巻き」「葭—(よしず)」
す‐いた【簀板】
船の底に敷く、竹または木製の簀の子状の板。簀縁(すべり)。
す‐がき【簀垣】
竹などを組んで作った垣。竹垣。
す‐がき【簀掻き】
1 板や竹をすのこ状に並べて床を張ること。また、その床。「山がつの—の床の下さえて冬来にけりと知らせ顔なる」〈夫木・三一〉 2 魚をとるための、竹を組んで作った簀。「ささきつき—さぼせり春ごとに...
す‐ごも【簀薦/食薦】
竹を編んで簀子(すのこ)のようにしたもの。裏を白い生絹(すずし)で張ったものもある。古く、神膳(しんぜん)や、食卓の下などに敷いた。
す‐だて【簀立て】
1 海中に簀を立てておき、干潮時に逃げおくれた魚を捕らえる漁法。また、その仕掛け。 2 円筒形の底のない竹かご。味噌や醤油の諸味(もろみ)の中に立てて、こされて中に入った汁を取る。
す‐ど【簀戸/簾戸】
1 竹を粗く編んで作った枝折戸(しおりど)。 2 ヨシの茎で編んだすだれを障子の枠にはめこんだ戸。葭戸(よしど)。《季 夏》 3 土蔵の網戸。 4 「簀戸門(すどもん)」の略。
すど‐もん【簀戸門】
扉に竹で作ったすのこを打ちつけ、外を透かして見ることのできる門。簀戸。