やま‐もも【山桃/楊梅】
ヤマモモ科の常緑高木。本州中部以西の山地に多く、高さ約15メートル。葉は長楕円形で、革質。雌雄異株。4月ごろ開花し、雄花穂は黄褐色、雌花穂は花柱が紅色。実は球形で、夏に紅紫色に熟し、食用。樹皮は...
山(やま)粧(よそお)・う
《「臥遊録」の「秋山明浄にして粧うが如し」から》秋の山が紅葉によって色付くようすをいう。《季 秋》
やま‐らっきょう【山辣韮/山薤】
ヒガンバナ科の多年草。関東地方以西の山野に自生。高さ約50センチ。鱗茎(りんけい)は卵形で、葉は細長い。秋に花茎を伸ばし、紅紫色の花を球状につける。
やみ‐の‐にしき【闇の錦】
「闇の夜の錦」に同じ。「散りちらず見る人もなき山里の紅葉は—なりけり」〈和泉式部集・上〉
やみ‐やみ【闇闇】
[副] 1 何もできないさま。みすみす。むざむざ。「是で—死んで了うのは、余り無念とは思うけど」〈紅葉・金色夜叉〉 2 正気や分別を失ってわからなくなるさま。わけもわからず。「—となりて大将軍と...
やや【稍/漸】
[副] 1 いくらかその傾向を帯びているさま。少しばかり。「今年は昨年より—暑い」 2 少しの間。しばらく。「—間をおいて話し始める」 3 状況が少しずつ進むさま。しだいに。「風冷やかにうち吹き...
ヤラッパ【(スペイン)jalapa】
ヒルガオ科の蔓性(つるせい)多年草。メキシコ東部原産。塊茎をもつ。地上茎はよく伸び、他物にからむ。夏、葉腋(ようえき)に紅紫色の花が咲く。
やり‐たなご【槍鱮】
コイ科の淡水魚。全長約10センチ。体高がやや高く、側扁し、口ひげは長い。体色は青みがかった銀白色。産卵期の雄は、えらぶたから体側にかけて赤紅色、腹面が黒色の婚姻色を示す。日本産タナゴ類の中で分布...
ゆい‐きり
テングサ科の紅藻。日本特産。浅海の岩上に生え、高さ約15センチ、暗紅色。茎は不規則に二またに分かれ、葉片が螺旋(らせん)状につく。葉片にはとげ状突起がある。寒天の原料。とりのあし。
ゆう‐かげ【夕影】
1 夕方の日の光。夕日。「—に映える山並み」 2 夕日に照らされたものの形や姿。「一日(ひとひ)の源氏の御—、ゆゆしうおぼされて」〈源・紅葉賀〉